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  • 執筆者の写真chochong

幼保無償化適用への新たなステージ。ネット署名が複数あるけどなにが違うの?-これを読んで新たな署名に賛同しよう-

2020年10月を迎え、≪記念すべき1周年≫を迎えてしまいました。

世界がコロナコロナしている間に、昨年10月に始まった幼児教育・保育の無償化(以下、幼保無償化)制度実施から、早!1年が経ってしまったのです!!!!だから《》がついてます。

これは由々しき事態です。コロナで活動に制限が多い中、ウリの尊厳や権利はまた奪われたまま一日一日が過ぎ去ってしまうのでしょうか!?

いいや、そんなわけにはいかない!最後まであきらめずに必ず勝ち取るんだ!!!!

この記事を読んで、新たなネット署名に協力してもらいたいのです!

さて、今回のブログの趣旨である朝鮮幼稚園への幼保無償化制度ですが、制度開始から1年が経つ今日でもいまだに国からの適用はされていません。

そんな中でも朝青では日本全国各地で街頭に立ち、制度の適用を求めた署名や宣伝活動を沢山行ってきました。私たちの尊厳に関する問題、子供たちの未来に対する責任を考え、できることを必死で行ってきました。

「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」な如く、状況は刻々と変化を遂げています。

今年10月、幼保無償化を求める朝鮮幼稚園保護者連絡会がchange.orgにて≪幼児教育類似施設に対する「新たな支援策」に、すべての外国人学校幼稚園も対象にするよう求めます!≫を新たに始めました。

無償化の適用を求めて活動してるのは知ってるけど、最近また新しいのが始まったんだって?前回のとどう違うの???

今回はこんな疑問に答えるため、3つの署名活動を簡単にまとめたいと思います。

現在、外国人学校の幼稚園を幼保無償化に適用することを求めた署名活動には

①各種学校の外国人幼稚園への「幼児教育・保育無償化」適用を求める署名 

②「多種多様」がどうしてダメなの!?外国人学校に幼保無償化を適用してください!

③幼児教育類似施設に対する「新たな支援策」に、すべての外国人学校幼稚園も対象にするよう求めます!

があります。

①は主に署名用紙を通して行われていて、この記事を読んでいる朝青員も街頭活動で活用したのではないでしょうか。

無償化の趣旨を定めた子育て支援法は「すべての子供が健やかに成長するように支援するもの」と定めています。

しかし、各種学校である外国人学校の幼稚園に通っている生徒たちはこの制度から除外されているのです。朝鮮学校をはじめとしたインタナショナルスクール、ブラジル人学校など約90校が外されています。

その対象外にされている学校に対して無償化制度を適用することを求めたのが①の署名です。

②は「外国人学校に幼保無償化適用を求めるキャンペーン」実行委員会及び世話人である日本の有志の方々が主体となって行われている署名です。

インターネット署名サイトである「change.org」を通して日本だけにとどまらず世界中に無償化適用をもとめる署名を展開しています。

③は外国人学校の幼稚園を制度の対象とすると共に、2021年度から実施される幼児教育類似施設に関する「新たな支援策」の対象になるよう求めた署名です。

どのような経緯で始まったかを簡潔にまとめると、

ㄱ. 外国人学校幼稚園が制度から除外された後、たくさんの批判の声があがりました。

ㄴ. そこで日本政府は幼保無償化の対象外となった幼児教育類似施設への支援の在り方に関する調査事業を行うこととしました。

ㄷ. 今回の調査事業には、国が自治体に委託した形で幼稚園や保育所、認定こども園に通っていない満3歳以上の小学校就学前の幼児を対象に、様々な遊びや体験を通じた集団的な活動を行う施設に対して調査をします。

ㄹ. 国は幼児教育類似施設にはさまざまなものがあり、国がそのすべてを把握しきれないため、施設や保護者に近い地方自治体に調査を任せることにしたのです。

ㅁ. 国の公募に対して朝鮮学校幼稚園が所在する自治体18か所が手を上げ自治体ごとに審査が始まっていきます。

ㅂ. 調査対象として含まれているウリハッキョ幼稚園が支援策の対象となるよう署名を行っているのが③です。

私たちにできることは、

文科省などに対し「審査委員会」において「調査事業」からの理不尽な「朝鮮幼稚園はずし」が起きないよう、適正な審査を求めていかなくてはいけません。

そして審査委員会の結果、朝鮮幼稚園に通う子どもが居住する自治体が「調査事業」委託先に選ばれたら、来年度からの本格的な支援策を形作るなかですべての朝鮮幼稚園をその対象とさせるべく、体系的な支援策作りを求めていくことが必要です。

そのために一人一人が声を上げていかなくてはいけません。

微々たる声が積み重なるとき、変化が起きるといえるでしょう。

嬉しいことに、10月5日に兵庫県の伊丹市議会本会議で、「幼保無償化から除外された外国人学校幼稚園に救済処置を求める請願」が採択されました。

宝塚市に続き2例目となりました。

このように、私たちの地道な活動が人の心を動かし私たちの権利と尊厳を守ってきました。

次の世代にバトンをつなぐためにも署名活動、街頭活動に積極的に乗り出しましょう。

下に③のURLを添付します!ご協力よろしくお願いします!

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