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嬉しいニュース、喜ばしい結果、でもこれが当たり前?

執筆者の写真: chochongchochong

アンニョンハシンミカ

私たち在日朝鮮人を取り巻く環境はとても厳しく日本社会の中であらゆる差別やヘイト、不平等が私たちにむけられているのを多くの朝青員が感じているでしょう。

ここ数年でも補助金の削減や幼保無償化からの排除、マスクの不配布など、私たちに対する無知と偏見によって虐げられてきました。


数ある問題の中で今回は3月8日に判決が出た朝鮮大学校前でヘイトスピーチをした街宣への裁判結果についてお伝えします。

ここ数年、朝鮮大学校の入学式などに合わせてヘイトスピーチが行われてきました。毎回ヘイトをまき散らす人とカウンターデモを行う人、それを見守る警察官、抗議する学校関係者でごった返して問題となってきました。


学校法人「東京朝鮮学園」が主導していた相手に学校周辺での活動禁止を求めてきました。

このヘイト街宣を行っていた男性に対し、東京地裁は学校正門から500メートル以内での演説、シュプレヒコール、ビラ配布などを禁止する仮処分決定を下しました。


朗報として取り上げられているこの判決ですが、少し大きな視点から物事を見ると、特定の人たち(社会的弱者)に対して平然と誹謗中傷の言葉を吐きそれを正当化する風潮があることが問題だといえます。


ヘイトスピーチに対する規制がまだまだ緩い日本では警察が一般的なデモ行進を警護するのと同じようにヘイトスピーチ側を守るという構造もあります。判決が下り行為を禁止したものの、これといった罰則に対することは書かれておらず、なんなら無視してやっちゃえばいいじゃん!ということにもなりかねないのが今の現状です。


京都のウリハッキョに対するヘイト判決しかり、今回の判決しかり、ヘイトスピーチに対する問題に対しては私たちの正当性が通るにもかかわらず、その大本である日本政府が行うこと(高校無償化や幼保無償化からのウリハッキョ除外など)に対しては逃げ腰なのが日本社会、司法だといえるでしょう。


国家が在日朝鮮人問題に対して真摯にとりくまず、根本を見ることなく表面的な対応をすることによって、むしろ差別を助長する雰囲気がこのようなヘイトに直結してるといえます。


とにかく、朝鮮大学校をターゲットとした非難・誹謗中傷する街宣に対してシュプレヒコール、ビラ配布禁止仮処分決定を下したのは生徒たちの安全を守るうえでも大事な結果だといえます。


最後に朝鮮新報の記事へのリンクを添付します。

https://www.chosonsinbo.com/jp/2021/03/09-20/

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